愛知県でシステム建築の採用を公式サイトで確認できる建設会社は、当サイト調べで8社あります。いずれも横河システム建築の「yess建築」を扱うことを自社サイトで公表している会社で、坪単価まで公表しているのは3社(12万円〜・14.7万円〜・規模別20.6万〜39.1万円)です。
システム建築はメーカーに直接発注する建物ではなく、各地の施工会社(ビルダー)と契約して建てる仕組みです。つまり会社選びは「どのメーカーにするか」ではなく「どのビルダーに頼むか」の問題になります。この記事では、愛知県で対応する8社を公表情報だけで比較し、絞り込みの基準と見積もりの取り方までを整理します。
目次
システム建築を愛知で頼める会社8社の比較表
愛知県で工場・倉庫のシステム建築に対応し、その採用を公式サイトで確認できる8社を並べます。「システム建築の公表内容」は、各社が自社サイトでどの形でシステム建築(yess建築)への対応を示しているかの違いです。
| 会社(本社・愛知の拠点) | システム建築の公表内容 | 坪単価の公表 |
|---|---|---|
| 丸ヨ建設工業 (岡崎市/名古屋支店) | 専門ページで「システム建築(yess建築)」を扱うと明示。最大無柱スパン60m | なし |
| 丸昇彦坂建設 (豊橋市/名古屋支店) | yess建築の専用サイトを運営。2007年5月にyess建築登録取扱店になったことを沿革で公表 | 12万円〜 |
| 東海インプル建設 (安城市) | 「大規模施設に強いシステム建築」を掲げ、施工事例2件(東浦町の倉庫・豊田市の工場)にyess建築を明記 | なし |
| 太啓建設 (豊田市/名古屋支店) | システム建築ページで「yess建築」の採用を明示 | なし |
| 矢野建設 (名古屋市港区) | 「yessシステム建築の認定ビルダー」と明示。施工事例を延床面積つきで公開 | なし |
| ヨネダ (名古屋支店/本社・京都府福知山市) | YSS建築(yess建築)で124棟・156,257㎡の実績を公表(2026年6月現在) | 約150坪39.1万円〜 約2,000坪20.6万円 |
| コスパ建築(野田建設) (岐阜県関市/名古屋支店・江南営業所) | yess建築に専門特化したブランドを運営 | 14.7万円〜 (会社案内の公表値) |
| 永井建設 (岐阜市/関連会社が江南市) | YESSシステム建築を工場・倉庫の主要工法として掲げる | なし |
※2026年9月2日に各社公式サイトで確認。掲載順は順位ではありません。坪単価は各社の参考価格で、金額に含まれる工事範囲が異なります。
各社の拠点・実績・体制・確認しておきたい点まで含めた詳しい比較は、愛知の工場・倉庫の建設会社おすすめ比較8選にまとめています。8社それぞれの特徴を1社ずつ確認できます。
システム建築は愛知でもビルダーに発注する
システム建築の代表的なブランドであるyess建築は、横河システム建築が部材の製造と設計システムを担い、施工の契約は各地のビルダー(施工会社)と結ぶ仕組みです。メーカーに直接発注することはできません。
イエスビルダーズネットには全国1,572社のビルダーが公開されており、愛知県は80社と全国でも多い県です(2026年8月29日時点)。愛知県内の施工実績も171件が同ネットで公開されています。つまり「愛知でシステム建築を頼める会社」は本来80社の候補があり、当サイトの8社は、そのうちシステム建築への対応を自社の公式サイトで確認できる会社という基準で絞ったものです。掲載の考え方は掲載・選定基準に開示しています。
ビルダー方式である以上、押さえておくべきことが1つあります。建物本体の部材はメーカー側で規格化されていても、基礎・造成・電気設備・外構はビルダーの工事だという点です。同じyess建築の同じ規模でも、見積もりの総額は会社によって変わります。工法そのものの仕組みと在来工法との違いはシステム建築とは?在来工法との違いとデメリットで解説しています。
愛知のシステム建築で坪単価がわかる会社は3社
8社のうち、坪単価を公表しているのは3社です。ただし3社の数字は前提が違うため、そのまま横並びにはできません。
| 会社 | 公表している坪単価 | 前提・含まれる範囲 |
|---|---|---|
| 丸昇彦坂建設 | 12万円〜 | yess建築専用サイトのトップで公表。含まれる工事範囲は要確認 |
| コスパ建築(野田建設) | 14.7万円〜 | 2025年版会社案内の標準仕様価格。外構・設備・電気・内装・給排水・消防設備・機械基礎工事を除くと明記。Webサイトには非掲載 |
| ヨネダ | 約150坪39.1万円〜約2,000坪20.6万円(7段階) | 本体工事・共通仮設工事・設計費・現場管理費・諸経費を含む参考価格。規模が大きいほど下がる |
※各社の公表値(2026年9月2日確認)。同じ会社でも規模・仕様で変わります。
ヨネダの規模別価格が示すとおり、システム建築の坪単価は約150坪と約2,000坪で約1.9倍動きます。12万円〜と39.1万円という開きの大半は、規模と金額に含む範囲の違いです。坪単価の数え方と、見積もりを同条件に揃える7項目はシステム建築の坪単価と費用の内訳で整理しています。
システム建築の会社を愛知で絞る3つの基準
8社から2〜3社に絞る基準は、公表情報で判断できる次の3つです。
1つ目は拠点との距離です。工場・倉庫は着工から引き渡しまで半年以上かかることが多く、現場までの距離は着工後の対応速度に直結します。本社ベースでは岡崎市(丸ヨ建設工業)・豊橋市(丸昇彦坂建設)・安城市(東海インプル建設)・豊田市(太啓建設)・名古屋市(矢野建設)と三河から名古屋まで分布し、名古屋支店を置く会社(ヨネダ・コスパ建築)と尾張西部に近い会社(永井建設・コスパ建築の江南営業所)が尾張側を補います。
2つ目は規模の合致です。自社が建てたい規模に近い実績があるかを、公表されている延床面積で確かめます。矢野建設は一宮市の物流センター26,964.08㎡、丸昇彦坂建設は豊橋市の倉庫6,576㎡を公開しています。ヨネダは総実績から換算すると平均約1,260㎡/棟です。中小規模と大規模では施工体制も申請業務も変わります。
3つ目は公表情報の多さです。坪単価・実績数・許可番号をどこまで開示しているかは、見積もり段階の交渉のしやすさに直結します。公表が少ない会社が悪いわけではありませんが、開示の多い会社は比較の土台を作りやすい相手です。
市ごとの補助金・用途地域まで含めた検討は、エリア別ページ(名古屋市・一宮市・豊橋市・岡崎市)で整理しています。
愛知でシステム建築の見積もりを取る手順
会社を2〜3社に絞ったら、同じ図面・同じ要件で見積もりを依頼します。システム建築は建物本体が規格化されているぶん、差が出るのは基礎・造成・外構・設備の側です。各社の金額に何が含まれているかを1項目ずつ揃えないと、坪単価の比較は意味を持ちません。
スケジュールで注意すべきは補助金です。愛知県の新あいち創造産業立地補助金も、名古屋市・一宮市・豊橋市・岡崎市の奨励金も、工事着工の30日前までの申請を共通の期限としています。建設会社を決めてから制度を調べると間に合わないため、会社選びと窓口への事前相談は並行して進めてください。制度の全体像は工場建設で使える補助金にまとめています。
なお、契約前の概算や配置検討に費用がかかるかは会社によります。掲載社ではヨネダが「契約まで費用はかからない」ことを明示しています。複数社への相談を前提にするなら、この条件も最初に確認しておくと動きやすくなります。
愛知のシステム建築に関するよくある質問
システム建築は愛知ではどの会社に頼めますか?
イエスビルダーズネットでは愛知県のyessビルダーが80社公開されています(2026年8月29日時点)。当サイトはそのうち、システム建築(yess建築)への対応を自社の公式サイトで確認できる8社——丸ヨ建設工業・丸昇彦坂建設・東海インプル建設・太啓建設・矢野建設・ヨネダ・コスパ建築(野田建設)・永井建設——を掲載しています。
掲載している8社はどうやって選んでいますか?
システム建築の採用や登録を公式サイトで確認できることを基準に、各社の公表情報だけで整理しています。順位は付けておらず、掲載順はおすすめ順ではありません。基準の詳細は掲載・選定基準のページに開示しています。
いちばん安く建てられる会社はどこですか?
公表されている坪単価だけでは決められません。丸昇彦坂建設の12万円〜とヨネダの約150坪39.1万円〜では、前提の規模も金額に含まれる工事範囲も違うからです。安さを比べるには、同じ図面・同じ要件で2〜3社から見積もりを取り、含まれる項目を揃えて総額で比較する必要があります。
名古屋市内でシステム建築の工場・倉庫を建てたいのですが?
名古屋市には産業立地強化促進補助金があり、用途地域や工場立地法の確認も必要になります。名古屋市のエリアページで、市の制度と対応する会社5社を整理していますので、そちらから検討を始めてください。
この記事を書いた人
執筆・編集:愛知システム建築ナビ 編集部
愛知県で工場・倉庫をシステム建築で建てるための実務情報と、県内で対応する建設会社の情報をまとめています。工法や坪単価の目安は各社・各メーカーの公表資料、会社の情報は各社の公表情報をもとに、確認した日付とあわせて記載しています。
最終更新:2026年9月2日
